鬼神ヤマ

ヤマ【出身地:インド】

 閻魔大王である。古代インドでは、最初の男と言われる。

 彼は天国への道を発見し、最初の死者となるが、死者の国の王ともなる。のちには毘沙門天の眷族の死神とされ、人の死を定め、首に縄をかけて魂を連れ去る。他は日本の閻魔様と同じである。地獄の法廷で生前の行ないにより、魂の行く先を決定する。天国地獄、または現世へと、行く先は異なる。

鬼神トール

トール【出身地:北欧】

 北欧神話の雷神。雷は雨風に結びつくことから、豊穣神としての性格も持っている。雷の象徴とも言われ、すべてを打ち砕くハンマー、ミョッルニルを持つ。このハンマーをふるって、巨人や龍たちを倒したという冒険譚が数多く残されている。腰には力のベルト、メギンギョルズを締めており、これがトールの力の源泉である。

 オーディンが魔術を司り、戦士である貴族たちに崇拝される神であるのに対し、トールは力を象徴し、農奴である民衆にもっとも篤く崇拝された神である。またオーディンが陰鬱で人間に対してもしばしば恐ろしい存在であるのに対し、トールは人情味があり、人間の守護者である。ロキに散々迷惑をかけられても、ロキが謝ると許してしまう。最終戦争ラグナロクでは、長年のライバルである世界蛇ヨルムンガンドと相打ちになって果てるという。

鬼神ビシャモンテン

ビシャモンテン【出身地:インド】

 護法の四天王の一人。毘沙門天、または多聞天(たもんてん)とも言う。

 インドではクーベラと言い、ヤクシャとラクシャーサの王で財産の神でもある。スリランカの王であったが、ラーヴァナに追放されヒマラヤに至り、仏教に帰依した。

鬼神アグニ

アグニ【出身地:インド】

 インドの火神。

 ディーヴァ神族は火で焼かれた供物によって、力を得ることができる。だから供物を捧げた人間に対して、ディーヴァたちは恵を垂れる。そのためアグニは神への仲介者として、もっとも身近な神である。かまどで料理をするだけでその香と燃えた油は、アグニによって神々に届けられるのだ。また死者を火葬にするさいにも、アグニが人間の穢れを炎で清め、浄化された魂のみが天国へ行けるという。