龍神りゅうおう

りゅうおう【出身地:アレフガルド】

 竜王。『ドラゴンクエスト1』の最終ボス。普段は魔導師のような人間形態をとるが、本気を出すと竜に変身する。ゲーム中では語られてないが、竜王は『ドラゴンクエスト3』の、竜の女王が死に際に産んだ卵から孵った竜である可能性が高いと言われている。

 かつてアレフガルドは大魔王ゾーマにより闇に閉ざされていた。しかし異世界より地に降り立った若者(のちの勇者ロト)は「光の玉」を使い、大魔王ゾーマを倒したいう。ロトの活躍以後数百年間、光の玉はラダトーム城にて厳重に保管されきた。しかし竜王は突如としてラダトームに現れ光の玉を強奪、再び世界を闇に閉ざさんと企むが、勇者ロトの血を引く若者の手により野望を打砕かれる。

龍神セイリュウ

セイリュウ【出身地:中国】

 中国では四神と呼ばれる聖獣のひとつ。東方を守護する。中国の東方は東シナ海であり、青龍は海の神格化であると言える。

 中国では、龍は特別な存在だ。すべての生き物が龍から派生したという考えまであり、皇帝の絶対権力と結びついて、もっとも神聖な存在として考えられるようになった。歴代皇帝は好んで自分の出自を龍と関係あるものと書かせたほどである。

 中国では広く崇められ、漢代には厄除けの言葉として四神の名が鏡に刻まれている。

龍神ショクイン

ショクイン【出身地:中国】

 燭陰と書く。季節や気候を司る古き龍神。その顔は人に似るが、目は縦に並んでいる。

 ショクインは中国北方にあるとされる鍾山という霊山に棲む龍で、真紅で果てしなく長い身体を鍾山に巻き付け、人のようなその頭を頂上に置いている。ショクインは何も食べず、何も飲まず、眠りもせず、息すらしないで世界を見ている。ショクインが目を開くと世界は真昼になり、閉じると夜になる。息を吐き、雲をおこせば冬になり、息を吸えば夏になるという。

龍神アナンタ

アナンタ【出身地:インド】

 ヒンドゥー神話の永遠不死の世界蛇。名は「無限」を意味する。

 ヴィシュヌはブラフマーの夜と呼ばれる宇宙の静寂期間はこの大いなる蛇のとぐろの中で眠るという。その姿はナーガの大王たるキングコブラである。ヴィシュヌが横になって夢想しているとき、その頭をもたげて差しかけ、天蓋とする。この夢想が世界を造るのだという。

 アナンタは人間の姿を取ることもあり、ヴィシュヌの化身と言われるクリシュナの異母兄、バララーマとなった。しかしある日物思いにふけっていたところ、口から蛇が這い出てしまい、以後バララーマは魂の抜け殻になってしまったという。

龍神ヴリトラ

ヴリトラ【出身地:インド】

 「宇宙を覆う者」「宇宙を塞ぐ者」という意味の名の龍である。古代インドのヴェーダ時代から存在する悪龍。雷神インドラの宿敵であり、地上の七つの川を占領し、太陽を暗黒に包んで、地上を飢饉におとしいれていた。

 ヴリトラの力は強力で、どんな神も太刀打ちできない。ひとたびはインドラもヴリトラに呑みこまれてしまう。このときインドラは、緒天の助けでヴリトラがあくびをしたときに逃げ出してくる。そこでヴィシュヌの仲介によって平和条約が結ばれることになった。このときヴリトラは「木、石、鉄、乾いた物、湿った物のいずれによっても傷つかず、インドラは昼も夜も自分を攻めることができない」という条件を勝ち取った。

 しかしインドラは昼でも夜でもない夕暮れに、木・石・鉄でなく乾いても湿ってもいない海の泡の柱を用いてヴリトラを倒したのだった。ヴリトラが倒されると、宇宙を塞いでいた穴が開いて大雨が地に降り注いだという。

龍神イルルヤンカシュ

イルルヤンカシュ【出身地:トルコ】

 ヒッタイト人の神話に登場する凶暴な龍神。海の支配者とされる。イルルヤンカシュは嵐の神と非常に仲が悪く、いくつかの争いの話が伝わっている。

 あるとき争いに勝利したイルルヤンカシュは、嵐の神の心臓と眼を奪う。これに対し嵐の神は、自分の息子をイルルヤンカシュの娘の夫とし、心臓と眼のありかを聞きださせた。心臓と眼を取り戻した嵐の神はイルルヤンカシュに再び戦いを挑み、殺した。イルルヤンカシュは人間には歓迎されない龍神であったようだ。

龍神ケツアルカトル

ケツアルカトル【出身地:メキシコ】

 トルテカ族の太陽神にして英雄である。また金星の神でもある。「羽毛を持った蛇」と呼ばれ、鳥類と爬虫類の属性を併せ持つ。この点は、古代メソポタミアの「ヘビ=ハトの神々」に通ずるところがある。創造と破壊の二面性を持つ神で、兄弟神ショロトルが司る「死」と背中合わせに結合した形で表される。神々の父であり母でもある老神オメテオトルの四人息子の三番目で、白い神と呼ばれ、風と生者の世界である西方を司る。

 アステカの創造神話では「洪水」のために姿を消した人類を再び創造するために、自ら生贄となって冥界ミクトランに下ったという。その男根を傷つけ、流れ出る血によって現在の人類を生みだしたのだ。いつか再び地上に戻ってくると信じられ、恐れられていた。

 アステカ帝国の最後の王モンテスマは、侵略者コルテスをケツアルカトルの再来と誤認し、帝国を悲劇に導いた。

龍神マヤ

マヤ【出身地:メキシコ】

 太陽の民マヤ族を護る大地の龍である。すべての植物の育成を司り、人間に恵みを与える。

 水と火、女と男を表わす双頭を持ち、片方の口には人間の顔をした太陽がくわえられている。

龍神パトリムパス

パトリムパス【出身地:リトアニア】

 リトアニアで崇拝された主要な三神の一柱。海と水の神。頭に麦穂の冠をかぶった若い男の姿か、渦巻状に立ち上がる人頭の蛇の姿で表される。

 パトリムパスは人間の欲求に必要なものすべてを与えてくれる神とされる。その根底には、あらゆる生命の始まりである水の支配者という彼の性質があるものと思われる。人々はパトリムパスに、マッコウクジラから採れる龍涎香を捧げた。

龍神ガンガー

ガンガー【出身地:インド】

 聖なるガンジス河の女神であり、龍神である。シヴァ神妃、パールヴァティの正体でもある。

 彼女はシヴァであるヒマラヤよりいでて、人々にあまねく恵みを与える。またすべてを浄化し、魂の救済をおこなう。